宝くじに本当に当選者はいるのか。会えない理由を人数で計算しました

宝くじに本当に当選者はいるのか。会えない理由を人数で計算しました

宝くじの高額当選者に会ったことがない。だから本当にいるのか疑わしい。そう思って調べている方が読んでいると思います。

人数で計算しました。ロト6の1等は年に150人。顔と名前が一致する知り合いが1,500人いたとしても、その中から1等が出るのは553年に1人です。会えないのが計算どおりでした。

高額当選者を見たことがない、という感覚

周りに宝くじで大金を手にした人がいない。ニュースには出るが、知り合いの知り合いにもいない。だから当選者は作り話ではないか。

この疑いは、掲示板でもよく見かけます。私も一度は考えました。

ただ、この疑いには検証しやすい形があります。本当に会えないのかを、人数で計算すればいいだけだからです。

当選口数は公表されています。日本の人口も分かっています。人が一生で顔と名前を覚えられる人数にも、おおよその目安があります。

掛け合わせれば、会えるはずなのか会えないはずなのかが出ます。

買っている人買っている人
計算するまでもなく、いないから疑ってるんですけど
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その「いない」が、どれくらい当たり前なのかを出したかったんです

ロト6の1等当選者は、年に150人です

第1回から第2128回までの当選口数を、等級ごとに足しました。27年ぶんを年平均に直します。

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ロト6の1年あたりの当選者(延べ人数)

1等 … 150人

2等 … 1,000人

3等 … 31,805人

4等 … 148万人

5等 … 2,307万人

1等は年150人でした。

日本の人口を1億2,400万人とすると、82万8千人に1人が1年のうちに1等を当てている計算になります。

82万人というのは、政令指定都市がまるごと1つ入る規模です。その中でたった1人。しかも1年に1人です。

この時点で、会わないのが普通だと分かります。

ロト7やミニロト、ジャンボまで足せば当選者はもっと増えます。ただ増えたところで桁は変わりません。高額当選というのは、そもそも年に数百人規模の出来事です。

知り合いに当選者がいる確率を計算しました

人が安定して関係を保てる人数は150人前後だと言われます。名前と顔が一致する程度まで広げると、1,500人くらいまで数える考え方もあります。

それぞれの規模で、1年のうちに1等の当選者が出る確率を計算しました。

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知り合いから1等が出る確率(1年あたり)

知り合い150人 … 0.0181% → 5,523年に1人

知り合い500人 … 0.0603% → 1,657年に1人

顔と名前が一致する1,500人 … 0.1809% → 553年に1人

いちばん広く数えても553年でした。

ここに、もうひとつ条件が乗ります。当てた人が言わないことです。銀行が当選者に渡す冊子には、誰にも言わないほうがいいと書かれています。

つまり553年に1度の出来事が起きたとしても、そのとき当人が黙っていれば、こちらには何も伝わりません。

会えないのではなく、会っていても分からない可能性のほうが高いことになります。

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見たことがないのは、当選者がいないからではありませんでした

買っている人だけに絞ると、少し数字が動きます。数字選択式宝くじの購入者を800万人と見積もると、1等は購入者5万3千人に1人。知り合いに買っている人が20人いたとして、その中から1等が出るまでは2,672年でした。

母集団を絞っても、桁は変わりません。

5等の当選者なら、身の回りに必ずいます

ここまでは1等の話です。5等まで含めると、景色が変わります。

5等の当選者は年に2,307万人。延べ人数なので同じ人が何度も含まれますが、それでも日本の人口の19%に相当する回数です。

知り合いが150人いれば、1年のうちに誰かが5等に当たっている確率はほぼ100%でした。

ところが、この2,307万人も話題になりません。1,000円だからです。

当たった本人ですら、当たったと思っていない。次の購入で消えるので、記憶にすら残らない。別の記事にも書きましたが、3口ずつ買っていれば7週に1回は5等が来ています。

つまり当選者は身の回りにあふれているのに、誰も名乗り出ないという状態です。金額が小さすぎて名乗る理由がないほうと、金額が大きすぎて名乗れないほうに分かれている。

結果として、真ん中がすっぽり抜けて見えます。

4等の148万人も似た立場にいます。8,400円なので少しは話題になりそうですが、2年に1回のことなので、聞いたときには忘れています。

語られるのは3億円以上を受け取った年9人ほど、語られないのが年2,300万人。この落差が「当選者を見たことがない」という感覚を作っていると思います。

当選者がいるかどうかより、確かめられることがあります

当選者が実在するかどうかは、外からは確かめきれません。当人が名乗らない以上、こちらにできるのは数字を数えることまでです。

その数字のほうは確かめました。第1回から第2128回までの1等口数を集計すると、理論値1.88人に対して実測1.90人。誤差0.02人です。抽せんの公正さについては5つの検定もかけましたが、すべて偶然の範囲でした。

そして数えているうちに、当選者の有無より気になるものが出てきました。

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同じ1等で、これだけ違いました

第1181回。当てた人は2人。1口あたり5億8,918万円

第230回。当てた人は167人。1口あたり181万円

差は325倍。どちらもキャリーオーバーなしの1等です。

年150人という椅子は、確かに存在していました。ただ座ったときの取り分が、325倍も違っていた。

当選者がいるかどうかを疑っている間も、この差はずっと開いたままです。そしてこの差だけは、マークシートを塗る前に手が打てます。

ついでに書いておくと、当せん金には税金がかかりません。所得税も住民税も非課税です。受け取った額がそのまま残るので、手取りを左右するのは税率ではなく口数のほうでした。

まとめ|宝くじに当選者はいるのか

計算して分かったことをまとめます。

ロト6の1等当選者は年に150人。82万8千人に1人です。顔と名前が一致する知り合いが1,500人いたとしても、その中から1等が出るのは553年に1人でした。

会えないのが計算どおりです。しかも当人は名乗らないので、会っていても分かりません。

一方で5等の当選者は年に2,307万人。知り合い150人なら、ほぼ確実に誰かが当たっています。ただし1,000円なので誰も言いません。

当選者はいます。ただ、こちらから見える場所にはいないだけでした。

疑うべき相手は当選者の実在ではなく、当たったときの取り分のほうだと思います。

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