ChatGPTにロト6を予想させて、出てきた数字を2,128回のデータで採点した

ChatGPTにロト6の数字を聞いた方、あるいは聞こうとして調べている方が読んでいると思います。
当たるかどうかの話は、すでにあちこちに書かれています。ここでは別のことを測りました。AIが出してきた数字は、もし当たったとき何人で分けることになるのか。第1回から第2128回までの当選口数で採点したところ、100点満点で3点でした。
ChatGPTのロト6予想は当たるのか
先に、いちばん聞かれることから片づけます。
当たりません。正確に言えば、自分で適当に選ぶのと当たりやすさは変わりません。
ロト6の1等は1/6,096,454です。43個から6個を選ぶ組み合わせが609万6,454通りしかなく、そのうちどれが出るかは抽せん機が決めます。過去の当選番号をいくら学習させても、次に出る球は変わりません。
これは私の意見ではなく、検定にかけて確かめたことです。第1回から第2128回までのデータで、六曜も九星も、直近の出現回数も、偶数と奇数の比率も、当選番号の出方には影響していませんでした。詳しくはこちらの記事に書いています。
ここまでは、他のサイトにも同じことが書いてあると思います。
当たるかどうかより、先に測るべきものがあります
ロト6の1等は、当てた人全員で山分けします。
当せん金の総額は抽せんの前に決まっていて、それを当選口数で割る。つまり同じ1等でも、受け取る額はその回に何人が同じ数字を書いたかで変わってしまいます。
同じ1等で、これだけ違いました
第1181回。当てた人は2人でした。1口あたり5億8,918万円。
第230回。当てた人は167人でした。1口あたり181万円。
どちらもキャリーオーバーなしの1等です。差は325倍ありました。
当てた難しさは同じです。違ったのは、同じ数字を書いた人が何人いたか。それだけでした。
ここが動かせる唯一の場所です。だからAIの予想も、当たるかどうかではなく出てきた数字がどちら寄りの形なのかで測るべきだと考えました。
AIが出した30通りを採点したら、3点でした
生成AIにロト6の数字を出させて、30通り集めました。それを第1回から第2128回までの当選口数から作った物差しで採点します。
正直なところ、私は50点前後に落ち着くだろうと踏んでいました。AIが特別に良い数字を出すとも思えないし、特別に悪い数字を出す理由もない。でたらめと同じあたりに来るはずだと。
点数は100点満点で、高いほど当選時に分ける人数が少なくなる傾向のある形です。
採点した結果
生成AIに出させた30通り … 3点
でたらめに選んだ3,000口 … 49点
当サイトのソフトが出した60口 … 92点
でたらめより悪い、という結果でした。
数字を見た瞬間、採点のコードを疑いました。ランダムより低くなる理由が思いつかなかったからです。
1通りだけ中身をお見せします。AIが最初に出してきた組み合わせです。
03 11 19 26 34 41 ── 独り占め度 0点
間隔を並べると 8, 8, 7, 8, 7。ほぼ等間隔です。
連番はゼロ。十の位は0番台から40番台まで、きれいに1つずつ。
教科書どおりの、よくできた組み合わせだと思います。だから0点でした。
30通りのうち28通りが10点以下で、90点を超えたものは1つもありません。ここまで一方向に揃うと、もう偶然ではありません。
ここで大事なのは、AIの出す数字が当たりにくいという話ではないことです。当たりやすさは変わりません。当たったときに、大勢と分けることになる形が出てくるという話です。
なぜAIの予想はここまで混む側に寄るのか
そこで出てきた30通りの中身を、私が1つずつ数えました。理由はすぐに分かりました。
AIが出した30通りの中身
連番を1つでも含むもの … 0通り
32以上の数字を1個も入れなかったもの … 0通り
6個の間隔の散らばり … 1.77(でたらめに選ぶと4.45)
きれいに散らしてあるのです。
連番は避け、十の位も偏らせず、端から端まで均等に置く。ロト6の攻略法として、どの本にも載っている選び方そのものでした。
考えてみれば当然だと私は思います。生成AIは人が書いた文章を学習しています。ロト6について書かれた文章の大半は攻略法の解説で、そこには「散らせ」「連番を避けろ」と書いてある。だからAIはそのとおりの数字を出してきます。
ところが全2,128回の当選口数を集計すると、その選び方をした形ほど、当選時の口数が多くなっていました。良い選び方が広まった結果、そこに人が集まっているからです。
間隔の散らばりが1.77というのは、6個がほぼ等間隔に並んでいるということです。でたらめに選べば4.45になるので、AIの出力は偶然では起こらないほど整っていることになります。
整っているから混む。皮肉な話だと思います。
プロンプトを工夫しても、この点数は上がりません
「プロンプトのコツ」を紹介しているページがいくつもあります。過去の当選番号を読み込ませる、出現回数の多い数字を優先させる、といったやり方です。
これらはどれも当たりやすさを上げません。抽せんは公正なので、入力を変えても出る球は変わりません。
そのうえ分配のほうも、たいてい悪化します。「よく出ている数字を選べ」と指示すれば、AIは多くの人が注目している数字を出してきます。同じ情報を見ている人は他にも大勢いるからです。
逆に効くのは、AIに攻略法の逆をやらせることです。連番を入れる。32から43までを必ず含める。等間隔にしない。
これも私のほうで試しました。
指示を変えて出させた10通り
独り占め度の平均 … 29点(何も指示しないと3点)
50点を超えたもの … 10通り中2通り
80点を超えたもの … 0通り
3点から29点まで上がりました。指示は効いています。ここは素直に驚きました。
ただし80点を超えたものは1つもありません。ソフトの出力が92点なので、そこには遠く届きませんでした。連番を1つ入れるだけでは足りないということだと思います。
ただし、ここで新しい問題が出ます。その指示を出せる人は、もうAIに聞く必要がありません。何が混むかを知っているからです。
そして仮に指示できたとしても、AIにはどれくらい混むかを数える手段がありません。当選口数のデータを持っていないので、出した数字が何点なのかを自分で確かめられないのです。
まとめ|ChatGPTのロト6予想で本当に困るところ
ChatGPTのロト6予想について、測って分かったことをまとめます。
当たりやすさは変わりません。これは他のサイトが書いているとおりです。
問題はその先にありました。AIが出す数字は、当たったときに分ける人数が多くなる側へ強く寄っています。30通りを採点して3点。でたらめに選ぶ49点より低い数字です。
原因は、AIが人の書いたものを学習していることでした。攻略法どおりの整った形しか出てこない。そして整った形ほど、同じことを考えた人が大勢います。
指示で逆をやらせると29点まで上がりますが、そこで頭打ちになりました。AIには当選口数のデータがないので、自分が出した数字が何点なのかを確かめる手段がないからだと考えています。
当たるかどうかは誰にも動かせません。手が届くのは、当たったときの取り分だけです。









