クイックピックはひどいのか。2,128回のデータで自分で選んだ数字と比べた

クイックピックはひどいのか。2,128回のデータで自分で選んだ数字と比べた

クイックピックで出た数字を見て、これはないだろうと思ったことがあると思います。私も何度もあります。

ただ、第1回から第2128回までの当選口数で採点してみたら、話が逆でした。クイックピックは50点。攻略法どおりに自分で選ぶと8点です。ひどいと思って捨てていた数字のほうが、実はマシでした。

クイックピックがひどいと感じる理由

売り場で受け取った紙を見て、がっかりした経験はあると思います。

数字が固まっている。連番が入っている。40番台ばかり出ている。自分ならぜったいに選ばない並びです。

この違和感には理由があります。人間はランダムというものを、実際よりずっと整ったものだと思い込んでいます。本当のランダムは、思っているよりずっと偏るのです。

コインを10回投げれば、表が3回続くことはよくあります。ところが人に「ランダムな並びを書いて」と頼むと、表裏表裏と交互に近い並びを書いてしまう。ロト6の数字でも同じことが起きます。

買っている人買っている人
でも07 08 09なんて出たら、さすがに変えたくなります
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その感覚が、あとで効いてきます。先に別のことを確かめさせてください

そもそもクイックピックは本当にランダムなのか

いかさまではないか、という疑いから片づけます。

クイックピックは端末が数字を選ぶ仕組みで、選ばれた組み合わせがそのまま登録されます。売る側が当たりにくい数字を意図的に混ぜているなら、当選者の中でクイックピックの割合が不自然に低くなるはずです。

ただ、購入方法別の当選者数は公表されていません。だから直接は確かめられない。

そこで別の角度から見ました。第1回から第2128回までの1等口数を数えると、理論値1.88人に対して実測1.90人。誤差0.02人で合っています。もしクイックピックに細工があるなら、この数字はもっとずれるはずです。詳しくはこちらの記事に書きました。

私が調べた範囲では、いかさまを疑う根拠は見つかりませんでした。

問題は別のところにあります。

自分で選んだ数字と、点数で比べました

ロト6の1等は、当てた人全員で山分けします。同じ1等でも、その回に何人が同じ数字を書いたかで受け取る額が変わる。第1181回は2人で分けて5億8,918万円、第230回は167人で分けて181万円。差は325倍でした。

そこで4つの選び方を、それぞれ数千通り作って採点しました。100点満点で、高いほど当選時に分ける人数が少なくなる形です。

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採点した結果

クイックピック(一様ランダム) … 50点

誕生日で組む(1〜31から6個) … 41点

攻略法どおり(散らす・連番を避ける) … 8点

当サイトのソフト … 93点

クイックピックが真ん中で、自分で選ぶほうが下でした。

誕生日で組んだ数字とクイックピックを1対1で突き合わせると、クイックピックのほうが高い点数になったのが60%です。3回に2回ちかく、機械に任せたほうがマシだったことになります。

この結果を見たとき、私はしばらく納得できませんでした。何も考えていない機械が、考えて選んだ人間に勝つ理由が分からなかったからです。

ただ数えていくうちに、勝っているのは機械ではないと分かってきました。人間が自分から混む側へ寄っていっているだけでした。機械はただ、寄っていかないというだけです。

攻略法どおりに選ぶと8点になる理由

いちばん低かったのは、攻略法どおりの選び方でした。

数字を全体に散らす。連番を避ける。十の位が偏らないようにする。どの本にも載っている選び方です。この条件を満たす組み合わせを2,000通り作って採点したら、平均8点。20点以下が91%で、80点を超えたものは1つもありませんでした。

理由は単純だと思います。良い選び方が広まった結果、そこに人が集まっているからです。

非常口の表示に似ています。案内どおりに動くのは正しい。ただ全員が同じ矢印を追うので、その階段がいちばん詰まる。

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攻略法は当たりやすさには効きません。ただ、混みやすさにはしっかり効いていました

ここで最初の話に戻ります。クイックピックで07 08 09が出て「ひどい」と感じる、あの違和感です。

あれは、混みにくい形が出たときの感覚でした。

数えて確かめてあります。

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連番が入っているかどうかで比べる

連番を含む2,000通り … 平均56点

連番を含まない2,000通り … 平均41点

32以上を含む … 50点/32以上を含まない … 40点

連番が入っているほうが15点高い。人が避けるから、そこは空いているのです。

ひどいと思って引き直すたびに、取り分の多い側を捨てていたことになります。

誕生日で組んだ数字が41点なのも同じ理屈です。1から31までしか使わないので、43ある席のうち前31列にしか座らない。後ろの12列はいつもがら空きでした。

32以上を1個でも入れると50点、入れないと40点。たった1個の差で10点動きます。

それでもクイックピックを勧めない理由

ここまで読むと、クイックピックでいいじゃないかと思われるかもしれません。

ただ、数字の中身を見ると勧めにくいところがあります。

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クイックピック3,000口の内訳

平均 … 50点

20点以下 … 19%

80点超 … 18%

最低0点/最高99点

幅が広いのです。

平均50点というのは、当たり前ですが真ん中を意味します。良い形が出ることもあれば、19%の確率で20点以下も出る。機械は偏りを避けてくれますが、混みにくい側へ寄せてもくれません。

クイックピックがやっているのは、609万通りから公平に1つ引くことだけです。そこに分配の考慮は入っていません。当然だと思います。端末は当選口数のデータを持っていないので、混むかどうかを判定しようがない。

言い換えると、クイックピックは何もしないことで平均点を取っているわけです。人が余計なことをして41点や8点まで下げているので、何もしないだけで上に立ってしまう。

つまりクイックピックは「自分で選ぶより悪くない」止まりです。ひどくはないが、物足りない。

まとめ|クイックピックはひどくない。ただ物足りない

クイックピックについて、測って分かったことをまとめます。

ひどくありませんでした。むしろ自分で選ぶより上です。クイックピック50点に対し、誕生日型41点、攻略法どおり8点。1対1で比べても、機械のほうが60%の確率で高い点数でした。

「ひどい」と感じるあの違和感は、混みにくい形が出たときの感覚でした。連番も、数字の固まりも、人が避けるから空いている。引き直すたびに、取り分の多い側を捨てていたことになります。

ただ機械は偏りを避けてくれるだけで、寄せてはくれません。5回に1回は20点以下が出ます。

当たるかどうかは誰にも動かせません。手が届くのは、当たったときの取り分だけです。

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