宝くじで1等を当てた人は、588回ぶん独り占めしていました

宝くじで1等を当てた人がいくら受け取ったのか。それを知りたくて調べている方が読んでいると思います。
第1回から第2128回までを数えたら、1等が出た1,523回のうち588回は1人が丸ごと受け取っていました。全体の38.6%です。そのときの中央値は2億円ちょうど。一方で11人以上に割れた回は1,993万円でした。
1等を当てた人は、何人で分けていたのか
私はずっと、1等というのは1人が受け取るものだと思っていました。ニュースに出るのがそういう話ばかりだからです。
実際に数えてみたら、そうとも限りませんでした。
1等が出た1,523回の内訳
1人(独り占め) … 588回・38.6%
2人 … 411回・27.0%
3〜5人 … 402回・26.4%
6〜10人 … 103回・6.8%
11人以上 … 19回・1.2%
独り占めが最多で38.6%。ただ裏を返すと、6割以上の回は誰かと分け合っていることになります。
ロト6の当せん金は、大きさの決まった一つの鍋のようなものです。中身は抽せんの前に決まっていて、その鍋へ手を伸ばした人数で頭割りする。手が1本なら丸ごと、11本なら11等分です。
独り占めした588人が受け取った額
1人で受け取った588回について、実際の金額を見ます。
1人で丸ごと受け取った場合
中央値 … 2億円
最高 … 6億円
27年間で … 588人(1年あたり21.8人)
中央値がきっちり2億円なのは、キャリーオーバーなしの1等がその水準に落ち着くためです。
年に21.8人。日本で1年に22人ほどが、2億円前後を1人で受け取っている計算になります。
この人数をどう感じるかは人によると思います。少ないと見ることもできますし、毎年22脚は空いていると見ることもできます。
ちなみに私は後者で見ています。22人が誰にも見つからずに受け取っているのだから、席そのものは存在している。
もっとも、この22人が名乗り出ることはありません。銀行が当選者に配る冊子には、誰にも言わないほうがいいと書かれています。だから毎年22人が2億円を持って、そのまま日常に戻っていく。受け取ったことすら、外からは見えないわけです。
同じ1等が、10倍まで痩せていく
問題は、分けたときです。
何人で分けたかと、1口あたりの中央値
1人 … 2億円
2人 … 1億4,768万円
3〜5人 … 8,621万円
6〜10人 … 5,095万円
11人以上 … 1,993万円
上から下まで、ちょうど10倍です。
同じ1等です。同じ609万分の1をくぐり抜けています。当てた腕も運も変わりません。違ったのは、同じ数字を書いた人が何人いたかだけでした。
いちばん極端だったのは第230回で、167人が分けて1口181万円。最高は第1181回の2人で5億8,918万円。差は325倍です。
2億円を受け取るつもりで買っていて、実際には1,993万円だった。そういう回が19回ありました。当たった瞬間はどちらも同じ「1等」です。
この10倍という幅が、私にはいちばん応えました。
宝くじの話をするとき、人は当たるか当たらないかの一点しか見ていません。私もそうでした。ところが当たった先に、もう一度10倍の分岐が待っています。しかもその分岐を決めるのは抽せん機ではなく、自分と同じ数字を書いた他人のほうでした。
分かれ道は、当てる前に通り過ぎている
ここで少し話がそれます。
コンサートのチケットを思い浮かべてください。同じ値段で買った席でも、そのブロックに何人集まっているかで居心地は変わります。ただチケットの場合、座席表は買う前に見られます。混んでいる列は避けられる。
ロト6には、その座席表がありません。売り場でマークシートを塗るとき、自分と同じ6個を書いた人が全国に何人いるのかは分からない。分かるのは、当たったあとに口数として発表されたときです。
ここが厄介なところだと思います。分かれ道は買う前にあるのに、通ったことが分かるのは当たったあとになる。
話を戻します。では、その座席表は本当に作れないのか。
当選番号と口数は27年ぶん公表されています。どういう形の数字のとき何人集まったかは、後追いなら数えられるわけです。588回の独り占めと19回の11人以上を分けたものが何なのかも、数えれば出ます。
次回の座席表は誰にも作れません。ただ27年ぶんの混み方を見れば、どのあたりが埋まりやすいかの傾向は出ます。
当てた人の数字を並べて見えたこと
数えた結果、はっきりした傾向がありました。
大勢で分けることになった回の当選番号は、人が良いと思う形をしていました。誕生日に収まる範囲。連番なし。間隔が均等。どの攻略本にも載っている選び方そのものです。
167人で割れた第230回の数字は 04 09 18 31 36 42。1から31までに5個が収まり、連番はなく、間隔もきれいに散っています。
逆に2人で分けた第1181回は 15 16 17 29 31 32。15・16・17が連続しています。攻略本なら真っ先に避けろと書かれる形です。
全2,128回を集計すると、この傾向は統計的にもはっきり出ました。別の記事に検定の結果を載せています。
誤解のないように書いておきます。連番を入れると当たりやすくなるわけではありません。04 09 18 31 36 42 も 15 16 17 29 31 32 も、当たる確率はまったく同じ1/6,096,454です。
変わるのは、当たったあとに何人と分けるかだけです。そこだけが人の選び方で動いていました。
まとめ|1等を当てた人の受取額
数えて分かったことをまとめます。
1等が出た1,523回のうち、588回は1人が丸ごと受け取っていました。中央値2億円、最高6億円。年に21.8人です。
ただ残りの6割は分け合っています。2人なら1億4,768万円、11人以上なら1,993万円。上から下まで10倍の開きがありました。
当てた難しさは全部同じです。違ったのは、同じ数字を書いた人が何人いたかだけでした。
そして大勢で分けた回の数字は、決まって攻略本どおりの整った形をしていました。
当たるかどうかは動かせません。手が届くのは、鍋に何本の手が伸びるかだけです。
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